6月22日(金)から、僕が日本人アーティスト、アジア人アーティストとして初参加している「国際サンドアートグラフィック展Ⅱ」が、ウクライナのオデッサという都市からスタートしました。
ウクライナ(オデッサ)→ モルドア → セルビア → ポーランド → ドイツ → ベラルーシ → リトアニア → ロシア → ウクライナ(キエフ・ハリコフ)8か国25都市を、約1年5ヶ月かけて作品が展示されます。
ウクライナやロシアなど、東欧にはたくさんのサンドアーティストがいて、それも世界トップクラスの人たちばかりです。
そういった方々の一人、ウクライナ在住のアナスタシアから日本人である僕に「Masa、一緒に展示会に参加してみない?」と声をかけられたのが、この展示会に参加するきっかけでした。
またこの展示会参加をきっかけに、2019年の春か夏に、最終地のウクライナの第二の都市ハリコフというサンドアートが盛んな都市で、展示会のオープニングパフォーマンスを担当させていただくことになりました。
「Masaを招待するから、ぜひ来てほしい。パフォーマンスをお願い」
「どこに泊まる?うちの両親の家に泊まれば?」
「ハリコフの街を案内してあげる」
などなど、お互い心開けば優しい言葉をかけてくれる、とてもフレンドリーな仲間たちです。
そんな優しい友人たちですが、世界各地で活躍する彼女たちのテクニックはとても素晴らしく、表現力も最高クラスです。
勝ち負け、の話ではありませんが、やるからにはしっかりと「和」を感じてもらいたい。
猛者たちが見守るその環境のなかで、僕が日本人としてアイデンティティーを発揮し、いかに日本の「和」の心を伝えることができるか、これからオープニングに向けての作品に取り掛かります。
こちらの作品「ビューティフルジャパン」は、2017年11月時点の、一発撮りパフォーマンス映像。
基本的にパフォーマンスはすべて一発撮りです。なぜなら本番を想定しているから、です。
あれから約半年が経過した2018年6月現在の視点からみると、このときはまだ進化途中だなと感じる。
近いうちに、現時点での「ビューティフルジャパン」を撮影して公開してみようと思う。
テクニックや絵のタッチが変わっているのがわかるかもね。
【サンドアート】ウクライナのオデッサで展示会が始まりました。
地元のテレビ局が会場まで来てくれたそうです。
僕はこの3作品を出展させていただきました。
またこの展示会に参加したことがきっかけとなり、海外のサンドアーティストの方々と友達になり、現在ではいろんな情報交換を行ってます。
5年後、10年後、になるかはわかりませんが、日本のコンテンツを武器にヨーロッパで戦いたい。それが夢の一つでもあります。
またこういった道を切り開き、後進の方々が活躍できる場を作っていくのも、現在各方面にて活動している僕の役割なのです。
どう戦うか、表現していくか
サンドアートは東ヨーロッパ発のアートです。
僕は、僕たち日本人はその土台の上で戦っています。
その土台の上で戦っていくなかで、「海外アーティスト」の真似をしていては、いつまで経っても日本のサンドアートは彼ら、彼女たちを超えていくことはできません。
日本人として、「何を武器に、何を伝えていきたいのか」を明確して、日本人としてのアイデンティティーを大切に作品を制作しなければなりません。
またこういった文化芸術交流を通じて、世界の人たちと心と心を通わせていきたいと願っています。
森 マサミチ